Ferrets Forest 〜フェレットの森〜

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HDD容量表示のカラクリ

HDD(ハードディスク)容量って、カタログ記載値よりなんか少ないと思いませんか?
例えば、20GBのHDD買ってきてつけたとして、Windowsで表示を確認すると・・・。

18.6GB

ん?何で?
・・・実はハードウエアとソフトウエアで、単位の計算の仕方が違うから誤差が出てしまうのです。
ハードウエアでは1000を1単位で計算しますが、ソフトウエアでは、1024単位で計算します。

HDDの販売時の容量表記
20GB = 1000 × 1000 × 1000 × 20
エクスプローラーは、右辺の式を1024の3乗(ギガバイトの場合)で割ったものを表示します。

他にも、メーカー製のパソコンでは、再セットアップ領域や検査用プログラムが先頭領域に確保されたりしていて、若干少なめになっています。

※カタログを確認すると、ちゃんと書いてあったりします。
※アメリカでは、裁判沙汰にもなったこのHDDの容量問題。実は、HDDの容量については慣習でこのようになっているのだとか。
※メモリは、ちゃんと1024単位換算で販売されています。
 でも、USBメモリはこの問題が起こります…。

『それどころの誤差じゃないよ!』って方は、『ハードディスク容量を正しく認識しない』をどうぞ。

HDD容量簡易計算(javascript)

カタログ表記のHDD容量と、ソフト計算で表示される容量/誤差を計算します。

HDD:


RAID容量簡易計算(javascript)

RAID構成での容量を計算します。
(注意)
RAID0には、冗長性はありません。RAID0にHOTSPAREを用意しても無意味です…。
RAID1を構成する場合、HOTSPAREを除いたDISKを2本以上の偶数本に設定する必要があります。
RAID0+1、RAID10を構成する場合、HOTSPAREを除いたDISKを最低4本以上の偶数設定する必要があります。
RAID5を構成する場合、HOTSPAREを除いたDISKを最低3本以上設定する必要があります。
RAID6を構成する場合、HOTSPAREを除いたDISKを最低4本以上設定する必要があります。
Windows2000 Server以降のNT系サーバーOSでは、OS標準でソフトウエアRAIDがサポートされています(RAID0/1/5)。

HDD: DISK数: 本 (うち HOTSPARE数: 本)
RAID:

RAID容量計算式
手動で計算する場合、以下の方法で値を求められます。
RAID LEVEL計算式HDD最低必要台数
RAID0 構成するハードディスクの台数×ハードディスクの容量 2台
RAID1 (構成するハードディスクの台数×ハードディスクの容量)÷22台
RAID0+1 (構成するハードディスクの台数×ハードディスクの容量)÷24台
RAID10 (構成するハードディスクの台数×ハードディスクの容量)÷24台
RAID5 (構成するハードディスクの台数−1)×ハードディスクの容量3台
RAID6 (構成するハードディスクの台数−2)×ハードディスクの容量4台

冗長性とは
この説明内での冗長性とは、RAIDを構成しているディスクの1本ないし複数本(RAIDレベルによって違う)が破損しても、支障なくデータの読み書きができる状態を指します。
HOTSPAREのディスクが用意されていれば、ディスクの障害が発生した段階でRAIDメンバーディスクと入れ替わり、綱渡りの状態を避けられます。
入れ替わり完了までの時間はそれぞれ、ディスク容量・RAID LEVEL・RAIDコントローラの性能等に左右されます。